新型コロナウイルスの影響もあり、海外在住者の医療・健康保険への関心が強まっているように感じます。
マレーシア在住のファイナンシャルアドバイザーではありますが、原則、取り扱っているのはマレーシア商品ではなく、国際規格の商品・銀行サービス・医療&生命保険です。
そのような理由もあり、マレーシア以外でも、特に東南アジア諸国から問い合わせを頂くこともあるのですが、とても気になることが一つあります。
それは、保険に関して言えば、
*後付けでは保険に入れない。
*免責事項として処理される。
という点です。
人にもよるのは当然かもしれませんが、”後追い”で決める人は多々います。
後になって決めてもそれは何かしら大きく割りを食ったあとですよね。
前もって適格な保険をすることで、自身や家族を守ることに直結しますし、安定した生活設計に欠かせないピースなはずです。
必要な保険は今すぐ加入することの重要性
新築の家を建てました。
家についての保険は後々にしようとしていたところ、火災が起きました。
家が火に包まれる中、火災保険に加入しようとしましたが、当然ですが加入できないわけです。
極端で再現性のない例に聞こえるかもしれませんが、実はこれは誰にでも起こることです。
病気になったら加入できない医療保険
至極当然のこととして、病気になってからでは医療保険には加入できません。
例えば、ガンになった後に医療保険を購入し、ガンの治療費・入院費を払おうとした場合、
そもそも医療保険に加入させてくれない
もしくは
ガンやそれに関する病気は全て適応外という特約発生
というような状況が発生します。
また、例えば糖尿病も一つの例で、ある程度の病状の場合、医療保険会社は加入を認めません。
現在の病状を嘘をついて申請をしようとする人もいるみたいですが、そんなのは後々バレますし、私経由では虚偽のある申請はサポートしていません。
人それぞれ入院したことがあったり、事故があったことがあったりと、生きてきた中で種々あるとは思いますが、よっぽどの状態でない限りきちんと申請すれば加入許可されます。
過去どのような病状があったにせよ加入時点で健康であることが大事です。
生命保険に加入できない
医療保険だけでなく、生命保険にも同様の事が言えます。
何かしら持病(特に重篤な場合)、生命保険に加入することはできません。
医療保険も含め、各社のルールにもよりますが、”加入からXXカ月の間に発病・死亡した場合は適応されません”という制限がついているものは多いです。
申請時に過去の病気や入院歴などを明記した上で申請することとなります。
ただ、そもそも論なんですが、加入タイミングで若ければ若いほど、生命保険料はかなり抑えることができます。
そのような背景も考慮すると、もし自分・家族には必要なんだという前提があるのであれば今加入しない理由はありません。
保険会社とは何なのか
日本在住で日本の健康保険を使用している場合、自身で買うものではないので認識の薄いかたもいるかもしれませんが、
保険会社は慈善団体ではありません。
民間企業の1つであり営利団体です。
つまり、少々乱暴な言い方になりますが、困っている人を人道的に助ける義務はなく、あくまで会社に利益が上がる形で保険サービスを提供している団体です。
死亡率や病気の発生率、またそれにかかる医療コストを統計的に判断し、保険金や保険料を定めている訳です。
なので、無保険状態で後追いで困ったと言っても加入を認めないといけない義務もなく、困るのは自分自身になります。
問題が無い時に加入する事の重要性
加入タイミングで自身が健康であることも重要ですが、社会・世界の状態にも影響されます。
例えば2020年初頭から流行しているコロナウイルスに関してもそうですが、パンデミックの状況では加入のための審査が厳しくなります。
非常時には年齢を特定したり、過去の病状審査がより厳しくなったりする訳です。
例外があることもあるので、それぞれの保険会社との確認が必要ですが、一度加入してしまえば、後付けの理由で保険会社側からは無保険状態に個人を追い込めないルールも存在します。
一度加入することで将来の更新が保証されているものが国際医療保険会社には多いですが、重ね重ねですが、更新許可のルールは会社によって違うのでしっかりご確認下さい。
守りの手段として圧倒的に大事な保険
普段の生活では常に目の前のことに優先してエネルギーを割いています。
また、どうしても物事の必要性は物事が起きてからでしかきちんと理解できないという側面もあるため”後追い現象”が起きてしまう訳です。
ただし、実際に当地でも起きていることとして、とりあえず一番安い保険でいいや、、、と保障力の弱いものに加入した結果、事故に巻き込まれたり、や、入院して上限を超える医療費を請求される、というようなことを耳にします。
自身の経済力も併せて考える必要があることですし、必要以上の保険を持つ必要は全くないと思っています。
それでも私が当地でお話しを聞く人の中には、保険大丈夫なのかな、、、という人が一定量いるのも事実です。
自身の生活、家族の生活を守るためにどれほどの保障能力が必要なのか、健康で問題の無い状態で確認することは、ライフプランニングの上で非常に重要です。