ファイナンシャルプランニング

ギリシャの長期滞在”ゴールデン・ビザ”の取得について

マレーシアのリタイアメントVISAであるMM2Hは既に多くの人に知られています。

10年以上日本人にとって住みやすい国として認知されていて、JR品川駅の前にもでかでかとマレーシアに関する看板がありますよね(現在はどうでしょう??)。

テレビ番組でも「幸せ!ボンビーガール」や「世界の年収400マン」、後はガクトさんのマレーシアでの生活に関する番組など、マレーシアは日本人にとって精神的に”近い国”にどんどんなってきています。

そんなマレーシアでの長期滞在ビザはもう誰でも知っていると思うのですが、今後日本人の参加者が増えると私が考えているのがギリシャのゴールデン・ビザです。

現地にもオフィスがあり移住・長期滞在サポートをしている会社と提携して情報を得ていますが、感覚的には15年前のマレーシアのように徐々に増えている、、、という感じだそうです。

マレーシアは住みやすい国ではありますが、法律や規制がころころ変わったりするため、少しばかりの不安が残る国でもあります。

”住める国”をポートフォリオの観点で見る時に、マレーシア以外にも長期で住める国を探そう、、、という人にはギリシャは一つのオプションになると思います。

また、現在においては金銭的な敷居が低いので、検討している人にとって今はチャンスな国の一つと考えられるのではないでしょうか。

今回はそんなギリシャのゴールデン・ビザについての記事となります。

かっしー
かっしー
日本人は既に強いパスポートを持っており急いで移住しなければならないという切迫感もなく、新規の移住プログラムに関しては世界的に少々後発のグループに入るようです。

様々な国の人が海外移住と市民権取得のために既にゴールデン・ビザの利用を始めているようで、現状最も多いのはロシアからだそうです!

ギリシャのゴールデン・ビザ概要

ギリシャの長期滞在ビザ=不動産投資ビザ

海外の長期滞在ビザには定期預金でもOKであったり、通常は不動産投資以外にいくつかオプションがありますが、ギリシャのゴールデン・ビザに関して可能なルートは一択、不動産投資のみです。

居住のための物件に限らず、商業施設、土地でもOKです。

原則5年ごとの更新になります。

投資額について

投資額は250,000ユーロ以上です。

住宅ローン・分割のような支払い方法ではなく、ゴールデン・ビザ申請時に250,000ユーロ相当の不動産購入が完了されることが前提になるので、支払い方法は原則一括購入のみになります。

投資対象は一つである必要はなく、例えば200,000ユーロ相当の物件と100,000相当の物件の合算という購入方法も可能です。

ビザの発行人数

一つのビザ申請で家族全員がビザを取得することができます。

配偶者や子供にもビザは発行されますが、注意点として20歳以下の子供までしか発行対象になりません。

渡航義務の有無

ギリシャのゴールデン・ビザは現地に渡航する義務がなく、例えばマレーシアから申請を行えばマレーシアから一歩も出る事なく長期滞在ビザの取得を完了させられます。

ただし市民権取得に関しては別の話になるので後半に触れます。

現地での就労許可について

ゴールデン・ビザでは現地の会社に勤めることは禁じられていますが、自分で会社を作ることは許可されています。

昨今仕事の形は様々なので、どこまでが大丈夫でどこからはダメなのか、細かいところは現地のサポートオフィスと確認すると良いと思います。

ゴールデン・ビザに関する注意点

不動産の売却について

現在ポルトガルもゴールデン・ビザを積極的に発行していますが、大きな違いの一つはギリシャのゴールデン・ビザの場合は長期滞在ビザと不動産保有がセットになっていることです。

現状のルールでは長期滞在ビザを保有し続けるためには不動産を持ち続けなければいけません。

金銭的な観点で不動産を売却することは可能ですが、それは同時にビザを失うということになります。

ギリシャ市民権の取得について

これは日本国籍を持つ人にとっては余談になると思いますが、ゴールデン・ビザ取得後、”一定期間の実態と基礎語学力を証明できれば”、7年後ギリシャ市民権を取得することができます。

市民権を取得してしまえばビザ取得のために購入した不動産を売却しても永続的にギリシャでの居住が許可されますが、それは原則日本国籍を失うことを意味します。

以上のことから、長期滞在ビザと不動産をセットにして考えるのが現実的と考えます。

海外での長期滞在ビザ

日本人が海外で長期滞在ビザを考える時に、マレーシアやタイのビザは今までとても人気でした。

もちろん今でも東南アジアは人気だと思いますが、リスク管理の観点・居住国のポートフォリオの観点で、他にも住める国を探し始めている人は少なくありません。

海外での長期滞在ビザは時間が経つほどに敷居が上る傾向性があります。

Covid-19のこともありましたし、ギリシャのゴールデン・ビザに関しては今が最も取得しやすい時期だと考えます。

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