マレーシアの病院って実は結構しっかりしてますよね。
日系クリニックや歯医者なども近年開業しておりますが、私自身は日系にこだわらず自分に合うところに行っています。
当地の病院は、日本らしい精神的なきめ細やかさなどは無いかもしれませんが、日本より人や雰囲気が明るかったりと、またもちろん技術や医療機器の面も含めて全然悪くないと思っています。
基本的には健康体なので大病をしたり入院したことは今まで無いんですが、定期的にマレーシアでの健康診断/Health Screeningにはきちんと行くようにしています。
今回の記事は、マレーシアでの健康診断の概要と個人的に意識しているガン検診の内容、また、個人的に初めて受けた大腸カメラ検査についてになります。
マレーシアに長く住んでいる方で、健康診断しばらくしてないなー・・・と言う人であったり、マレーシアに住み始めてから一度もしてないなー・・・と言うような人に会うこともしばしばです。
誰も病気になりたい訳ではないですし、健康診断の結果病気が見つかるのが嫌、というような精神状態もあるのかもしれませんが、問題が大きくならないうちに対処するためにも定期的に健康診断を受けましょう!
HSCメディカルセンターでの健康診断
マレーシアには、日本語を話すことができるマレーシア人スタッフや日本人が勤務している病院がいくつかあります。
私が定期健診を受けているHSCメディカルセンター(HSC Medical Center)にも日本人の方がいて、ジャパンデスクのようなコーナーが存在しています。
市内勤務の駐在員も多数利用されているようです。
英語力やマレー語力が気にならない人であればどの私立病院でも良いのかもしれませんが、言葉が心配な人はやはり日本語スピーカーがいるかどうかは重要ですよね。
私はなんとなく初回に健康診断をしてもらったのがHSCで、やってもらっている立場として印象は良いので毎回同じ場所に行き続けている状況です。
提供されている健康診断は概ね3種類になります。
これに、必要に応じてアドオンで自分が必要な検査を併せてしてもらう形です。
細かい話をすれば、男性用の健康診断、女性用の健康診断、ガン検診に特化した健康診断、など複数あるようですが、基本は上記3種の中から選ぶ形で良いと思います。
それぞれグレードによって検診内容が異なる訳ですが、いずれにせよ一通り健康診断のプロセスが終了した際にはメディカルレポートを作成してくれます。
それぞれの数値を見て、普段気を付けなければならないことを色々教えてくれるのでとても助かります。
また、このワクチンは本当は打っといたほういいよ、、、とかレポートをテキトーに流す感じじゃなくてちゃんと説明してくれるのが助かります。
今回説明してくれたのはHSCのヘッドドクターでした。
特に問題もなく健康体でよかったのですが(本当に良かったです!)、「少し油物には気をつけなさい」と言われました汗
「天ぷらとか食べ過ぎないように」とも言われ、そういえばたまたま前日のディナーが天丼でした・・・。
マレーシアでガン検診
健康診断パッケージ内のガン検診はいわゆる血液検査なります。
ガン検診が入っていないパッケージもあるので、私は入っているものを毎回選択しています。
内容はTumor Markersと言うもので、これについて何もわかっていなかったので少々調べてみました。
日本語で腫瘍マーカー検査と言われ、血液中に放出されたそれぞれの癌生み出す特殊なたんぱく質や酵素を判別するものです。
この腫瘍マーカー検査は、CEAやAFP、CA19.9などの判別により、大腸ガンや胃ガン、すい臓ガンや子宮ガンなど、主要なガンの早期発見のために役立ちます。
全てのマレーシアの私立病院がどのようにガン検診を行っているかはわかりませんが、このTumor Markersの手法が主流であるようです。
マレーシアで大腸カメラ検査
健康診断でオールOKをもらったのでそれはそれで良かったんですが、今回実は大腸カメラ検査もしてきました。
本当に時々だけどなんかお腹が張る時があるんだよねー、とドクターにお伝えしたところ、「一応カメラやっといたほうが気持ち的に安心じゃない?」と言われ、「そだね、やっときましょう!」となりました。
日を改めて、予約し、大腸カメラ検査をしてきました。
初めての検査だったので日本国内の大腸カメラ検査に関するブログ内容を見たところ、少ししんどかったという感想も見受けられましたが、検査自体は全然大変じゃなかったです(これも良かった!!)
大変だったのは当日より前日・・・。
お腹の中をスッキリさせるために飲むこれがもう悪魔のドリンクでした。
クソまずくて泣きそうになりました汗汗
プロがどう判断するかはわからないんですが、3回に分けるにしろ、これを合計3リットルも飲むのまじで無理です。
正直6,7割分くらいしか飲みきれませんでした。
ただ、検査前日は合計で食パン3枚くらいしか食べてなかったので、それが功をそうしたのかな?と思っています。
本当は3リットル飲み切らないといけないものなんですが、僕みたいに貧弱で飲みきれない、、、となりそうな人は前日の食事を多めに神経使ったら良いのかなと思います。
検査終了後にナースが出してくれたホットマイロが美味しすぎて感動して泣きそうになりました。
健康診断を受ける際の注意点
予約がまず必要なので、余裕を持ってアポイントメントをいれましょう。
また、外国人は原則パスポートが必要になるので携帯を忘れないように。
大腸カメラ検査の時は当たり前ですが、通常の健康診断前に食事をしてはいけません(私これで一回目できませんでした)。
どこの病院も同様かもしれませんが、平日の超朝一で行ってしまえばどんどん進められるので、朝一で健康診断を受けることをおすすめします。
HSCメディカルセンター詳細
住所:
5-1, Menara HSC, 187 Jalan Ampang, 50450, Kuala Lumpu
電話番号:
+603 2787 0515
ホームページ:
https://www.hsc.com.my/
ファイナンシャルプランニングから見る医療費
医療機関の出費における控除
医療費や健康診断がマレーシアで所得控除項目になり得るのを知っていますか?
毎年若干内容が変わったりするんですが、症状や受ける内容によっては控除できるので、病院にお世話になった時はレシートを補完しておきましょう。
マレーシアの医療費インフレ
マレーシアもそうですし、世界中で医療費のインフレ率は非常に高いのが現状です。
アメリカなんてとんでもなく高いですよね。
私が受けた健康診断は1,500リンギット(40,000円ほど)ですし、大腸カメラ検査は2,200リンギット(55,000円ほど)です。
為替で見え方が常に変わるのは当然として、どちらも決して安くはないですよね?
医療費の高騰によって一部のいわゆるちゃんとした私立病院ではグレードの低い・支払い限度の低い保険は利用不可という取り決めが広がりつつあります。
事実としてマレーシア含めアジア諸国で当地で暮らす日本人の方々が現地の保険・海外保険は持っていたけども結局上限を超えてしまい、かなりの額を自己負担で払った、、、というような話もお聞きしています。
医療保険を買うということは、原則掛け捨てになるので、人によっては無駄なお金と思う人もいるかもしれませんが、せめて手術や入院など大きいところはしっかり抑えておくべきです。
私自身は大体年間12万円くらい払って、年間の医療費が数億円レベルまで対応できる医療保険に加入しています。
より多くの方が日本の外で国際的な生活をしており、適応上限がしっかりしたもの、適応内容・国が広いもの、という医療保険を一つ持っておくということは必要不可欠です。