マレーシアに住んでいる間に日本語教師資格が取得できるようになったのを皆さんはご存じですか?
私自身最近まで知らなかったことなのですが、マレーシアで日本語学校を経営されている西尾先生と先日ご飯を食べている時に教えてもらいました。
日本語教師の資格を海外在住中に取れる仕組みは今までは無かったはずでした。
西尾先生に聞いたところ、西尾先生が運営するAtoZ語学学校がマレーシアでサテライト校となり、オンラインでの勉強も含めつつ、資格取得のための全工程をマレーシア滞在中に完了できることになったとのことです。
かなり「へー!」と思いました。
日本語教師になることを希望している人だけでなく、例えば海外駐在に帯同の立場でマレーシアに来られている奥様たちであったり、定年に向け何か一つ違ったことをやってみたい、というような方などがマレーシアにいながらに資格を取得できるというのはとても画期的だと思いました。
マレーシア現地採用で当地仕事を現在されている方が日本語教師になりたい場合も、いちいち日本に帰る必要がなくなった訳です。
日本語教師資格がキャリア問題の全て解決するとは思いませんが、一定量関心がある方や積極的に当地の人と関わりたい人など、日本国内でも海外でも使える資格というのは長期で重宝するのではないでしょうか。
マレーシアで取得!日本語教師資格の概要
講座・コースの大まかな流れ
受講内容は大まか4つに分かれています。
- 理論講座(基礎講座)
- 理論講座(より専門性が高い内容)
- 実践講座(指導法)
- 実践講座(教壇実習で学生に教えてみる!)
となっています。
以下でも見て取れる通り、まずは理論講座(基礎講座)から始めます。
理論講座と実践講座(指導法)までは、基本的にはマレーシアにいながらオンラインで完了させらるものです。
その後、マレーシアのサテライト校(AtoZ語学学校)にて教壇実習を行い、現地の学生さんに教える経験を積むという流れになります。
実践以外の部分はほぼオンラインで完結できるので、必ずしもマレーシアにいる必要はありません。
考えられる一つの例として、ご夫婦で海外駐在でマレーシアに来ることになり、奥様が日本語教師に興味がある場合には、海外赴任タイミングの前段階で日本で基礎部分を終わらせておき、マレーシアに来てすぐ教壇実習に入るということもできます。
日本語教師資格の取得完了に必要な期間
基礎講座から取り組みを開始し、資格取得完了まで合計でどれくらいの期間がかかるのか?については以下をご参考ください。
想定されるコースの時間や流れは文化庁のカリキュラムに沿ったものです。
ガッチリ取り組む場合には最短で5か月、ほかの仕事や用事など同時並行で取り組んでいく場合には17か月が目途となります。
中には短期間で本気度高く望む人もいると思いますし、学び&趣味の観点で自分のペースでじっくり進めるやり方を望む人もいるかと思います。
このあたりの時間配分は受講前に相談されると良いかもしれません。
講座を無事に終えると
この講座は、日本文化庁登録の「インターカルト日本語学校 日本語教員養成研究所」によって管理・提供されています。
日本語教員養成のための学校は以下の通り、これまで2,000名以上の日本語教師を養成・輩出してきました。
本校は東京にあり、マレーシアの地でクアラルンプール サテライト校という形で、資格取得のための勉強・実践練習ができるようになりました。
- 東京 本校
- 福島 サテライト校
- 久留米 サテライト校
- 那覇 サテライト校
- クアラルンプール サテライト校 ”NEW”(所在地:Uptown)
無事講座の全過程が完了すると、日本国内の法務省告示校(在留資格が認められている留学生を受け入れられる教育機関)で日本語を教えられるようになります。
また、日本国内に限らず海外で教える場合、本記事で言及している420時間の受講を終え資格を持っている人を積極的に採用している日本語学校・語学学校は多いとのことです。
将来的に日本に帰国する場合でも、第三国へ移動することになっても、マレーシア滞在中に一つの”武器”を持てるのではないでしょうか。
講座受講料について
資格取得のための受講料は以下の通りです。
- 受講料:486,420円
- 入学金:33,000円
- 教材費:24,750円
上記受講料は理論講座や実践講座など全コースのための料金です。
厳密は講座毎に支払いを分けることもできるとのことですが、確認してみたところ、支払いをまとめたほうが100,000円ほどお得な設計になっているようです。
*支払いは円建てになります!(円安時はチャンスな人も多いのでは?)
マレーシア生活とキャリア
マレーシア・海外に住んでいると、キャリアや教育に関する情報に触れられる機会はかなり限定的かもしれません。
マレーシアはのんびり暮らせる国だと思いますが、その中で存分にマレーシアライフを楽しむ人もいれば、マレーシアに来て何かしたい!!!とある種の不完全燃焼を起こしている人もいるかもしれません。
マレーシア在住の方でブログを書いたり、Youtube動画を作成したり、ボランティア活動に参加したり、語学学校に行ったり、皆さん様々に活動されています。
”やれる範囲でやれることをやる”中で、日本語教師の資格取得は新しくできた可能性の一つだと思います。
私自身も2020-2021年のMCO・活動制限の中で特に感じたことですが、海外在住時は”自分が何かできているという自己効力感”は一層大事ではないでしょうか。
資格取得を目指しつつ現地の学生に関われるとても良い機会かもしれません。
以下の記事はマレーシアでサテライト校となったAtoZランゲージセンターを経営されている西尾先生についてです。
日本語教師養成講座 受講生の感想コメント
受講生Sさん
子どもが園に行っている間、ヒマだなあ。日本に帰るまでに何かできるようになりたいな~という軽い気持ちで講座を受け始めました。が、実際受け始めると思った以上に大変なことが多いです。
でも、先生が優しく寄り添ってくださるおかげでくじけずに頑張れていますし、今ではすっかり「日本語教育の沼」にはまっています。
受講生Yさん
自分自身の長所が活かせる仕事がしたいと考えている時「日本語教師」という仕事を知りました。
勉強を始めて約半年経ち、先日は生徒さんの前で模擬授業も実施しました。
私の話を一生懸命聞いてくれる生徒さんの気持ちに少しでも応えたい!と強く思いました。
今はもっと知識を増やしていきたい気持ちがとても大きいです。
受講生Oさん
始めはマレーシアに英語を学びに来たのですが、もう少しマレーシアにいたいと思いそのままマレーシアで働くことになりました。
最初は日本語教師に全く興味はありませんでした。というより、そもそも自分が日本語教師になれるとも思っていませんでした。
しかし、マレーシアで日本語教師養成講座が始まるということを聞いて興味が湧きスタートしました。
講座を始めた頃は教師になれる自信が全くなかったのですが講座を進めていき、実習を重ねていくうちに少しずつ自信がついていきました。
これから海外で働くためのスキルとして凄く良いと思っています。
受講生・卒業生の交流会
受講生や卒業生は自身の”期”の横のつながりはあっても、縦のつながりを作るのは難しく、それが無いのはもったないと思い、最近はBBQなどの交流イベントも時々やっているそうです。
資格そのものについてや、資格をどのように生かしていくか、などちょっとした情報交換の場になっているようです。
日本語教師養成講座についてのお問合せ
コース概要や時間・受講費用などについては大まかに本記事内で確認できると思いますが、より詳細を聞きたいという方は↓↓↓のフォームからAtoZ語学学校の担当者へお問合せできるようになっています。
日本語でお問合せ可能とのことなのでご興味がある場合は連絡してみて下さい!