マレーシア生活

「ヤバい気がする!」詐欺被害に遭ったと思った時に押すオンラインバンキングの”Kill Switch”

マレーシアでは詐欺がどんどん増えており、その手口も様々です。

2022年は総計600,000,000リンギットが詐欺被害により奪われているそうです。

リンクを踏ませマルウェアを仕込む手口であったり、警察やバンクネガラ(マレーシア中央銀行)からの連絡でそれっぽいことを伝えてきて口座・パスワード関連情報を聞き出そうとしたりと、あの手この手でお金を盗りに来ます!

ぼーっとしていると、色々言われるがままに、、、となってしまう方もいるかもしれないですし、どんな方でもちょっとした油断で詐欺に遭ってしまう可能性はあるかと思います。

詐欺でお金を失う人が増えているため、近年バンクネガラでは様々な規制を追加しています。

資金が動いた時に銀行口座保有者が都度通知を受け取ることや、詐欺にあった場合にすぐ連絡を受けられる窓口を作ること、OTPの使用禁止など、徐々にセキュリティは上がってきているかと思いますが、

最近導入され始めたのが、”瞬時にオンラインによる資金移動が強制停止される仕組み”です。

この記事を書いている時点(2023年2月)で全てのマレーシアの銀行がその仕組みを導入済みかは不明ですが、例えばMaybankでは最近”Kill Switch”が導入されました。

ヤバいと思った30秒後にはスマホのアプリで”Kill Switch”を押すことで全てのオンラインでの資金移動を止めることができます。

かっしー
かっしー
英語やマレー語ができなくても誰でもすぐにできるので知っておくべき対処方法だと思います!

オンラインでの資金移動を瞬時に完全停止する

誰にでも起こり得る詐欺被害

StarなどのニュースでXXXXのような手口でXXXXXXXリンギットを失ったのような記事をかなりの頻度で目にします。

対岸の火事ではなく自分に起こりうると考え注意するべきです。

ニュースに限らず私個人の周りでも何名かパスワード情報を抜かれた・渡した人もいますし、普段から注意しながらも一つの対策としてこのSwitchの存在を知っておくと良いと思います。

Maybankの話を中心していきますが、”Kill Switch”を押すことでオンラインでの資金移動を瞬時に止めることができますが、これは銀行口座そのものの凍結を意味しません。

あくまでインターネット上・オンラインで資金を奪おうとする犯罪に対する仕組みで、ATMに行けば問題なくお金を引き出すことができます。

元の状態に戻すためには最寄りの支店に行き、状況を伝え、問題なければ元に戻してもらえます。

Maybankの”Kill Switch”

Maybankユーザー以外の方は各々自身の銀行にこのようなシステムの実装について問い合わせ頂ければと思いますが、Maybankユーザーの場合の作業方法について説明します。

停止作業はMAEアプリから

昨今はMAEが無いと何もできなくなってきているので既にインストールされている方が多いと思いますが、まだの方はしておきましょう。

MAEアプリ内で”Kill Switch”へ

ホーム画面右下の”More”をクリック

その後”Kill Switch”のアイコンを探す

パスワードを再入力後、”Deactivate now”を押し完全停止へ

少しでもヤバいと思ったら押すべき

詐欺被害に遭うと場合によっては口座の全ての資金が抜かれ、その資金はおそらく戻ってこないでしょう。

ですので、「後で手続きが面倒くさそうだし、、、」とか「たぶん大丈夫な気はする、、、」などとぬるいことを言っている場合ではありません。

少しでもヤバいと思ったらすぐに”Kill Switch”を押しましょう。

詐欺被害に遭わないために

本来はこのような作業をする必要がないことがベストです。

様々な手口があり、「XXXXが当選しました!」とか「警察の捜査関連で、、、」などが多いようで、そもそも何も当選しないですし、マレーシア警察も電話で捜査をしないと明言しています。

何か不慣れなことが起きたら、家族や同僚など(できれば現地の方)に一旦落ち着いて相談してみるのが良いのではないでしょうか。

詐欺に遭ってしまった人の後日談を確認すると、自分だけで急いで判断したというケースが多い気がします。

日本でもマレーシアでも世界中どこでも詐欺は起きます。

自分の身と自分のお金は自分で守っていきましょう!