ファイナンシャルプランニング

”ガチョウと黄金の卵”から学ぶ、資産運用は誰かにやってもらった方が良い理由

新型コロナウイルスをきっかけに始まった2020年の世界恐慌ですが、この機会に運用をしてみたいと考えている人が増えているようです。

日本国内の証券会社やネット証券プラットフォームで新規登録者数の伸び率がそれを物語っています。

一般論として日本人は貯蓄・預金を優先し、投資=ギャンブル性の高いものと思う傾向をもっています。

そのため、勤務している会社での自社株買いしかしたことがない人であったり、60代を迎えてから銀行等の営業で初めて投資を始める、、、というような人も日本では少なくありません。

それでもやはり今回の下げ方を見て(主に日経平均や世界株式インデックスでしょうか)、始めるなら今なんじゃないか?というモチベーションが発生しているわけです。

どのような形であれ資産運用に関心を持つことは良い事だと考えていますが、その上で、個人の投資家としての限界、また注意点についてのお話しとなります。

かっしー
かっしー
初めて資産運用をしようとする人は投機的な視点に立ちがちです。自覚がないままにリスクが高いことをやってしまっている人もいたりします。

事実として個人投資家の大半が負けている

何か始めた方が良いのではないか?と考える時に、まずは株式市場のことを考えることが多いのではないかと思います。

ニュースでも日経平均株価は頻繁に取り上げられますし、そもそも日本人で日本に住んでいる方にとっては、日本株が最も肌感覚があるのではないでしょうか。

日本株が良い悪いという議論はしませんが、事実として大半が運用結果がプラスとならずに株式市場から撤退して、運用はやっぱりするんじゃなかった、、、のような結果に陥っています。

なぜでしょうか?

個人が良い結果を出せない理由は明確です。

  • 明確なルールを設定することをしていない
  • 正しいルールにたどり着いていない
  • 感情的な判断をしてしまう
  • モチベーションの維持
  • 好条件内での内容分散・リスク分散


上記の記事でも紹介していますが、自分自身でトレード・情報チェック・勉強をし続ける、まして長期で結果を出す程度のレベルに至るまでにはかなりのエネルギーを要します。

ラッキーパンチで一瞬勝ったりということはありますが、継続してプラスの結果を出せる人はごく一部です。

資産運用に一定量関心を持つことは大事だと考えていますが、”投資だけでやってく!”ぐらいのモチベーションが無い限り、どっぷり浸かる必要はないと思っています。

また、どっぷり浸かるべきではないとも考えています。

ガチョウと黄金の卵から学べること

皆さんはイソップ物語の”ガチョウと黄金の卵”の話はご存知でしょうか?

様々な場面で引用されることがあるお話しで、改めてご紹介します。

ガチョウと黄金の卵

ある日、農夫は自分が飼っているガチョウが黄金の卵を産んでいることに気づきました。

1日に1個ずつ、そのガチョウは黄金の卵を産み続け、

農夫はその卵を売って豊かな生活を送れるようになりました。

そのうちに1日1個しか卵を生まないことが不満になり、

ガチョウの体の中に大きな金塊があると思い始めました。

農夫は欲のままにガチョウのお腹を切り裂いてしまいましたが、

お腹の中に金塊は無く、ガチョウは死んでしまいました。

物語は何を教えてくれるか

この物語の通常の解釈は、欲が身を亡ぼすということです。

長く価値を生み続けられるはずの存在を、自分の短期的欲により失ってしまったというお話しです。

よく言われる資産運用の観点

ファイナンシャルプランナーがこの話を用いる時、自分が農夫として働くこととは別に資産を生み出すことができるものの存在を強調します。

実生活に置いても事実そうだと私も考えます。

行動の分散、また、資産の分散により、より安定的な生活ができるかと思いますし、より豊かな生活に直結していくと思います。

ここで終わったら普通の話で終わるのですが、ここからが本題です。

ガチョウだけに人生を託しますか?

適切な行動分散と資産分散

ガチョウも生き物です。

ガチョウは今は黄金の卵(価値)を生んでくれていますが、それがいつ止まるか誰にもわからないですし、場合によっては死んでしまうかもしれません。

中・長期的に考えれば、ガチョウの存在に過信してしまうことは避けるべきです。

どれだけ一生懸命ガチョウの面倒を見てたとしても、農夫個人ができることには限界があります。

ガチョウが健康に生き続け、黄金の卵を毎日産んでくれるという一点に農夫の人生を依存させることはファイナンシャルプランニングの観点では間違いです。

ファイナンシャルプランニングから考える最適解

では、経済的にも精神的にも豊かな生活を送れるためにこの農夫がするべきことは何でしょうか?

以下が私がファイナンシャルプランニングの観点から考える最適解です。

  • 農夫は自分が農夫をとして得られる収入を上げるよう努める
  • ガチョウは適切な人に面倒を見てもらう

これが中・長期的に見て農夫の生活が最も安定する方法で、より豊かな人生を送れる最適解だと考えます。

ガチョウが黄金の卵を産んでくれている間、自分自身は自身がするべきことをする。

後は過度な心配をせず自分の人生を豊かに過ごす。

これが、資産運用・管理の観点ではなく精神的にも最もバランスが取れる形だと考えます。

かっしー
かっしー
適切に資産・収入ルートの分散や行動の分散を行うことが、経済的だけでなく精神的にも安定した状態を作りだします。

自分で全て管理するのは相当厳しい

全部自分で面倒見る!という人もいるかもしれません。

が、実際やってみると自覚することですが、資産運用に置いて値動きがあるもの、為替でも株でもそうですが、全て自分で完結させようとするとかなりの精神力を消費します。

額がまだ小さいうちはそれほど気にならないかもしれませんが、それが自分が意識する額になると、気になってしょうがないという精神状態に陥ります。

こうなってしまうと、人生が全く楽しくないという感覚に陥ってしまいます。

かっしー
かっしー
個人的にコロナ相場に合わせてマレー株の個別銘柄運用をしていましたが、とんでもなく疲れました笑

特に長期で構えてない場合には、のんびり旅行も行ってられなくなりますし、お風呂もゆっくり入れないというような状態にもなります。

いやいや、と思うかもしれませんが本当にそうなります。

全てを自分の中で完結させようとすることで、生活のバランスや精神のバランスを害してしまうくらいであれば、第三者に管理をお願いするべきです。

それをすることでバランスを取りつつ、自分の仕事にしろ何にしろ、集中するべきことに集中して、中長期的には最も豊な生活を送れる形に近づけるはずです。

後はコスト&パフォーマンスの問題

後は第三者を使うことで本当にメリットがあるかどうかです。

そのためのコストが大きくなってしまうのであれば話になりませんし、信頼に値するか、運用能力があるか、という問題が残ります。

当社では、先進国金融庁の認可があり、且つ運用パフォーマンスに置いて世界のプライベートバンクトップで5に入る資産運用会社2社と提携をしています(Financial Times 調べ)。

私個人で皆様の運用する訳ではなく、金融庁レベルの認可の下で結果を出し続けている運用会社の使用が可能です。

*それが毎年のプラスを約束するものではない点はご理解下さい。

積み立て型なのか、一括なのか、どれぐらいの額なのか、などの条件次第で管理費用は異なりますが、ブローカーなど間を挟まないため、海外的・国際的な運用であれば最もコストを抑えた運用が可能です。

かっしー
かっしー
短期的な運用、投機的な投資は行っていません。超分散型のポートフォリオで時間をかけてローリスク・ミドルリターンを心がけた運用を行います。

ファイナンシャルプランニングの大事な視点

私はファイナンシャルアドバイザーで金融サービス業界の人間ですので、より多くの人が資産運用に関心を持ってもらうことはとても有難いです。

ただし、結局のところ最も大事なのはバランスです。

自分はやりたいことをやる、やるべきことをやる。

それ以外の事は別の人にやってもらう。

という形が間違いなく精神的なバランスも良く、中長期的な観点で最も有効な方法です。

自分でまずやってみる、、、という姿勢はとても良いと思いますが、自身にとって良いバランスを見つけ、どこかにラインを引く、ということがライフプランニングの観点で最も大切なことでないでしょうか。

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