マレーシア生活

マレーシア在住10年超えの私がマレーシアを嫌いになる10の瞬間

こんにちは、かっしーです。

マレーシアに10年以上住む中で、マレーシアに住んでいてよかったなーと思う瞬間は沢山あります。

私の知る長期移住組の方々も、様々な角度で判断し、マレーシアはやっぱり住みやすいよねー、、、と思っているはずです(日本はもう帰れないと言う人もちらほら・・・)。

海外駐在員としてマレーシアに期間限定で来られていた方々が日本に本帰国されると、日本は寒すぎてやっぱりマレーシアに住みたい!という方もとても多い印象です。

近年は様々な番組でもマレーシアの生活が紹介されています。

ボンビーでもマレーシアに移住したら良い暮らしができて旅行したい放題!や年収400万でも豪邸に住める!などと伝えられ、ガクト氏の自宅紹介番組の効果もあったりと、より一層マレーシアの生活・移住が注目を浴びている気がします。

そんな訳でマレーシアに実際に来たことが無い人であったとしてもその魅力は十分すぎるほどに伝わっていると思うので、今回は敢えてマレーシアが嫌いになる瞬間について書いていきます!

かっしー
かっしー
私一人の10年の間の記憶・経験に基づくものなので、必ずしも他の方々との感覚と合わない場合もあるかと思いますが、これから移住を検討されている方にとっては”良いことばかりの楽園”ではないので是非ご参考下さい。

マレーシアが嫌いになる10の瞬間

ヘイズ問題

何年か前まではかなりヘイズ問題が酷かったです。

数百メートル先のビルがほぼ見えなくなるほど大気が汚染され、体調を崩す人が数多く出たこともありました。

KLマラソンが延期されたり、クアラルンプール中の学校が休校になったりもしました。

私自身も結構敏感に体が反応する方だったのでそのような日は全く外にでない生活をしたこともありました。

ヘイズ問題があまりにひどかったために政府レベルでの対応がされ、ヘイズ気になることは前程なくなったと言って良いと思います。

最近でも時々発生することはありますが、深刻な問題として感じることは少なくなってきています。

予想不可能な無責任感

以下は予想できない方向から襲ってくる無責任感の一例です。

2017年頃だったと記憶しています。

ホテルレジデンスに住んでいる私が帰宅して家(自宅であるホテルユニット)に入ろうとすると、玄関のドアが開いている・・・。

正確には鍵のでっぱりの部分がひっかかって少し開いていた状態でした。

警戒しながら家の中に入ってみると、ユニット内の天井裏のメンテナンスか何か?をしたような形跡がありました。

ホテルのマネジメントが勝手に業者にマスター鍵を貸して入れたと判断。

既にぶちキレていた私はマネジメントオフィスに状況を説明しろ!とガチコンプレに行きましたが、許可したのは私じゃないとか鍵を渡したのは自分じゃないとか、責任のなすりつけ合いが始まりました。

そもそも許可なく鍵を貸している時点で契約に違反しているのでそれ自体が既に100%ダメダメです。

加えて実際に私の家に作業のために入った奴・・・。

勝手に入って作業した後にきちんとドアを閉めて帰れない奴・・・。

不動産エージェントに相談したらポリスレポートを書くべきと言われましたが、確認する限り何も取られていなかったので、どちらかといえば自分自身の怒りを収めるのに時間がかかった事件でした・・・。

自信を持って間違った情報を提供する人達

一番わかりやすい例として、クアラルンプール市内で道を通行人に尋ねる際に起きることでしょうか。

私自身外を歩いていると、観光客や地方からきたマレーシア人などから道を聞かれることがありますが、教えられる時は教えますし、わからなければ残念ですがわからないと言います。

現地の人に道を聞くと、知らなくてもあっちだこっちだ自信を持って言ってきます。

そのせいでマレーシアに来た頃は何度も困りました。

当時の戦略としては”最低3人に聞く”で何とか乗り切りました。

道のことならまだしも、いわゆる本来仕事として専門にしているはずの方々、例えば不動産エージェントや、住居のマネジメント、移民局、家具屋、車屋、各コンサル業など専門性があるはずの人達でも、的外れな事を堂々と言う人は多い気がします。

結局誰に聞けばいいんだ・・・というトラブルは日常茶飯事で、結果的に”中途半端な専門家”よりも私のほうが良く理解しているという事態になったりします。

道路の設計が終わっている

実際に現地で車を運転したりタクシーに乗るとわかるんですが、マレーシアの道路の全体設計に関しては計画性がかなり低いです。

北に向かいたいのに南に向かっている、、、Uターンしたいのに10キロ先までUターンできない、、、なんなら標識のせいで余計混乱する、、、などどういうことは良くあります。

最近はスマホアプリの精度が高いのでこの問題は大分緩和されています。

アプリが無かった頃、車を運転していた時にどうやっても入りたい道に入れなくて、ミッドバレーモールの近くで家に帰れなくなり、路肩に車を止め外に出て、天を仰ぎ、しばらく動けなくなったこともありました。

その時助けを求めて電話をした現地の友達は、片言の日本語を話す人だったんですが、「バカじゃないの?」と言われてしまいました笑

かっしー
かっしー
最近はWAZEアプリ等かなりナビアプリが優秀なので運転しやすくなりましたね。昔の駐在員は道路を覚えるのにまず苦労した、、、というような話もありました。

難くせ付けてくる警察官

2018年にナジブ政権からマハティール政権に代わって、公務員の汚職は多少なりとも改善されてきたように見えます。

お金を手に入れたい警察官が何かとなんくせ付けて、ちょっと大げさな言い方かもしれませんが市民(特に我々外国人)にゆすりを行うこともありました。

あることないことルールをその場で作って、お前はこのルールに違反しているから、罰金払え!のような感じです(中には偽警官も混ざっている時もあります)。

私自身は何を聞かれようがつっつかれる要素はないという自覚はあるのですが、2度、警察が急に近づいてきて、あれやこれや事情聴取をされたことがありました。

「お前はここで何をしているんだ!?」と言われ、「タクシー待ってんだよ文句あるか!?」みたいな感じでバチバチしていまいました・・・。

重ねて言いますが、大分最近はこの点に関しては変わってきていると思いますし、自分の身分は常に証明できるようにしておきましょう。

現地ニュースで見る悲しい事件

日本でも悲しいニュースが連日報道されるように、マレーシアでも様々な事件が報道されています。

敢えて一つ挙げると子供の誘拐事件です。

最近聞いたいくつかのケースは、ショッピングモールや、そのトイレや駐車場で発生したものでした。

手口としては、誘拐した瞬間に髪をバリカンで短く借り上げ着せ替え逃走するというもので、犯行慣れしている組織が存在しているのでしょう。

なので外出時は小さい子供にリードを付けているご家族を見かける時もあります。

日本でも不可解な事件、残虐な事件は発生していることを考えると、マレーシアの治安はそこまで悪いということではないと思いますが、子供が小さい時には特に気を付けたいものです。

攻撃的なバイクの運転手

マレーシアのバイクの運転手はさほど安全や命の大切さを気にしない人が多いように思います。

赤信号を無視して走ってくるのは日常茶飯事ですが、人が歩いてそうな場所でもスピードを緩めない場合が多く、場合によっては怒鳴り散らされたりします。

もちろん全員が全員ではないと思いますが、攻撃的な人は少なくありません。

何度か見たことがあるのは、ちょっとイラっとすると並走している車の側面を蹴ったり、また、止まった車にヘルメットで殴りかかるなど、見ていて嫌な気持ちにしかなりません。

私が自分で車を運転したくない理由1位がこれになります(やられたらミサイルとか発射できるなら別ですが・・・)。

また、自分が運転をしていて事故にあったとしても、すぐに車を降りてはいけません。

助けたいのは山々だけども落ち着いて状況判断する必要があります。

場合によっては運転手の仲間に報復行為を受けることがあり、その場合はその場から立ち去り警察署にてレポートしてください。

自分の家族&友達にこういうやつがいる

ビジネスに関する話をしていると、俺の友達にこういう奴がいてこういうことができるんだよね、とか家族にこういう権利を持っている奴がいるから、組んだらやれるよ、とかマレーシアで話しているとこういう展開は良くあります。

ただし、実際に有益なネットワークなケースは10回に1回ではないでしょうか。

友達が社長で、、、とか、家族がビジネスオーナーで、、、とか、何か実際に力があって、できそうな雰囲気で話を進める人がいいますが、残念ながら、大体そうはなりません。

期待してしまうと、時間やらコストやら大きくダメージを受けることもあるので、特に新規ビジネスでマレーシア来られる場合は要注意ですね。

マレーシア人のやれるは、日本人のちょっと考えさせて、というようなレベルだと認識しといたほうが良いと思います。

ここの距離感を間違えると、嘘をつかれた!と思うような展開にはまってしまいます。

その代わりと言っては何ですが、本当に良いネットワークを構築してくれる人も中にはいたりはするので、そういう現地の人がいるととんでもなく力になります!


言うほど融合してない三大民族

テレビなどでマレーシアが紹介されると、マレーシアでは、マレー系、中華系、インド系、が共存していて、イメージ的には仲良く暮らしているのような言われ方をしますが私は必ずしもそうではないと思っています。

なんかの事件が起きると、あいつらはインド系だしな、とか中華系は金のことしか考えてない、とかマレー系はえらそうにして差別的、とか個人レベルでは批判的に思っている側面もあります。

実際に政治が絡むと、民族間で大きな暴動・喧嘩が起きる場合もあります。

私なりの言い方をすれば融合というよりなんとか住み分けているという言い方が正しいかと思います。

外国人の私としてはどの民族がどうだとか基本どうでも良いのですが、あいつらはこうなんだよ、だからダメなんだよと同意を求められる、という場面もあり、あまり良い気持ちはしません。

変化するルールや制度の理解がまちまち

特に法改正や新しい税制など、大事な”変化”を政府レベルで大々的に公表しているにもかかわらず、誰もその変化後の正しい答えを持っていないという場面は多い気がします。

例えば2018年の政権交代により様々なルールに変更が加わって、それ自体は前向きな事なんで良いんでしょうけど、役所や移民局など間違いの無い答えを聞きたい場面であっても、人によって異なる説明がされたりします。

ちゃんとしたルートで得たとはずの情報に対してその説明は違うと言ってきたりと、サジを投げたくなりそうな瞬間が私も時々あります。

このように答えにたどり着けない時に、個人的に気を付けていることは、適切な答えにたどり着こうとしたという証拠を残すことでしょうか。

トラブルが無い訳がないマレーシア移住

現地の生活では上記の10の項目以外にもドン引きするようなケースは多々あります。

当たり前ですが、番組で紹介されているように全てが美しく全ての観点が日本人にとって住みやすい国ではありません。

前向きに解決したり、嫌なことがあっても華麗にスーパースルーするようなスキルは必要になってきます。

様々な問題に直面しつつも、私を含め多くの人がマレーシアに住み続けると決めている理由は数多くあるので、このブログを通じてマレーシアの魅力を発信していければと思います。