ファイナンシャルプランニング

心理会計と海外生活 -なぜお金が貯まらないのか?-

皆さんこんにちは、マレーシア在住ファイナンシャルアドバイザーのかっしーです。

お金が貯まる人と貯まらない人を比較すると、そもそもの収入がいくらか以上に、貯まるサイクルを作ることができているか、たまらないサイクルに陥っているか、が大きな差をつくります。

日本で、年収1,000万円を超えるのに資産がほとんどない、という人がいたり、反対に、年収500万円にも関わらず、物凄いしっかりした資産を作っている人がいたりします。

貯められる人・貯められない人を大きく分ける原因の一つに、心理会計という法則があります。

言われると大した話ではないですが、意識するかしないかは、資産形成に置いてとても大事だと考えています。

心理会計とは?

心理会計(メンタルアカウンティング)は、アメリカの経済学者リチャード・セイラーによって提唱され、心の家計簿とも表現されています。

人は、心の中にいくつかの会計勘定を持っていて、同様の額(例えば100万円とします)に対して異なった価値を与えるという考え方です。

宝くじやギャンブルで手に入れた100万円とコツコツ仕事をしながら貯めた100万円は、どうみても同様の価値であるのにも関わらず、コツコツ貯めた100万円のほうが大事に感じますよね?

心理会計が作用する事例

1.相対性に引っ張られる

例えば、200万円の車を買う時に、追加オプションで、8万円を払えばカーナビやビデオレコーダーが付いてくると言われた時、200万円という払うことが決まっている額から比較すると、8万円が大した買い物に感じなくなってくる現象が起きます。

これに対し、極端な比較ですが、3,000円くらいの予算感覚で焼肉屋さんに行きました。そしたら物凄い上等の肉が15,000円で食べられることが判明しました。この場合はどうでしょうか?

15,000円のお肉を食べる人は食べると思いますが、前述の例よりは値段が気になりやすいはずです。

ギャンブルで破産する人もこの心理が働くと考えられています。

100万円負けると、もう追加で10万円負けようが気にならなくなってしまうということが起きたりするわけです。

2.お金の取得方法に影響される

定まった形で取得するお金(例えば給与)と臨時・予想していなかったお金(例えばボーナスや投機的行為の結果)が異なる価値のあるお金として認識されます。

普段の給与として手に入るお金の出費については節制するのに、ボーナスが入ると超豪華ディナーに行ってしまう、というような現象が起きます。

このバランスが悪いために、節制しているのになぜかお金が貯まらないという人がいたりするわけです。

海外生活における日常性と非日常性

私自身、海外生活は合計15年位となり、海外で働く・生活するということに対して特に非日常性を伴いません。

反対に海外生活について、日本の生活=日常的、海外の生活=非日常的と捉えている方は心理会計が作用していると思います。

ファイナンシャルアドバイザーの仕事をする中で、様々な形で海外に住む日本人にお会いしてきましたが、この心理会計が作用しまくっている人に会うことがあります。

極端な言い方をすれば、マレーシアで得たお金=人生ゲームのお金くらいの感覚で、使い切ってなんぼみたいな人にも少なからずお会いしたことはあります。

自分のお金ですので出費したいことろに出費して、自由やりたいことはやれば良いと思いますが、一定量の”貯め慣れ”をしておくことはとても大事だと考えています。

気を付けるべきは?

心理現象なので、基本ほとんどの人間が心理会計を感じるはずです。

第一に大切なことは心理会計が起きていると理解することだと思います。

その上で心理会計に影響されて簡単に触れる口座以外に別の口座・貯め先を作り、

収入 - 出費 = 預貯金

ではなく、

収入 - 預貯金 = 出費

の構造を敢えて作り、使える範囲で楽しめば良いわけです。

年金どうのこうのを差し置いても結局は一定量の資産形成は必要なはずです。

”貯め癖”が無いままに20年30年経ってしまえば出来ることは限られてきます。

お問い合せはこちら