こんにちは、マレーシア在住ファイナンシャルアドバイザーのかっしーです。
今日は定期預金の話です。
私自身は国際銀行、プライベートバンク、プラットフォーム商品、保険会社を使用して資産形成・アセットマネジメントをサポートしておりますが、マレーシアの定期預金もポートフォリオの1つになり得ると思っています。
どの通貨が良いとか駄目とかいうのではなく、いくつかの通貨をもってリスクを分散しつつ、それぞれの通貨に適した運用をするのがベストと考えますが、マレーシアリンギットに関して言えば、定期預金はとても魅力と考えます。
そこで今回は、リンギットの扱い方の筆頭候補に挙がる定期預金に関して、どの銀行が良いのか?現時点での話ではありますが、比較をしていければと思います!
マレーシアの銀行では頻繁にプロモーションをやっています。そこだけみるとやけに魅力的に見えることがあるのですが、一般的な定期預金レートをベースに比較していきます。
また、イスラミック商品は省き、現地に住んでいる日本人なら誰でも知っているような以下の銀行、Maybank、CIMB Bank、Public Bank、RHB Bank、Ambank、HSBC、Citi、OCBC Bank、Standard Chartered、Hong Leong Bankを比較します。
注:本記事は2019年6月の記事であること、またプロモーションや定期預金に預け入れる額によっても設定利率が前後することをご了承ください。
*2020年4月23日追記
2020年初頭のコロナウイルスがきっかけで始まった恐慌により中央金利の引き下げが続いています。
現在の各金融機関の予想を合わせて考えると2020年終了時の予想定期預金利率は1.5-1.75%ほどになるのではないかと考えています。
マレーシアの定期預金利率番付
1位:3.35%
調べてみて一番意外だったことが、マレーシアの大手銀行の定期預金の利率を比較すると一緒のものが多かったことです。
12カ月の定期預金(FD)で3.35%が適応されるのは以下の銀行になります。
・Public Bank
・Maybank
・CIMB Bank
・AmBank
・RHB Bank
これらの現地大手銀行の定期預金は総じてまったく一緒という結果になっています。
2位:3.25%
0.1%の差で、以下の銀行で3.25%の利率が適応されます。
・Standard Chartered
・OCBC Bank
3位:3.15%
・HSBC
これもちょっと意外でした。私の周りの方、特にMM2Hの方々はHSBCを使っているので、利率もなんとなく高めなのかなーという特に理由もない先入観があったんですが、1位から0.2ポイント差です。
プレミアアカウントの便利さなどはもちろんあるので、利率だけが全てではないですが、定期預金の利率だけでいうと、少し順位は後退するということですね。
4位:3.10%
・Hong Leong Bank
個人的にはHong Leong Bankの雰囲気が一番好きなんですが、利率は3.1%。利率だけを考えると少し上から明らかな差がでてきますね。
5位:2.95%
・Citi
シティバンクも思ったより低くて驚きの結果でした。便宜性があるので使う方もいますが、3%を切ってしまう結果となりました。
見逃せない定期預金プロモーション
一般的には上位のような順位付けになると思いますが、特にOCBCやStandard Charteredなどはプロモーションを頻繁にやっており、その点を含めると順位はガラッと変わると思います。
額によっても変わるので、いざ決める際には少なくても上記の中から、5社くらいは比較検討した方がよいかもしれませんね。MaybankやCIMBなどは言うほど変わらないと思うので、よりチェックしたいのは、上記ランキングで順位が低い銀行達です。
例えば現在は条件付きでOCBC Bankが4%のプロモーションをやっていたりします。
高金利のものは半年で終わるプロモーションなので、中長期の場合は慎重に選びたいところです。
甘く見てはいけない定期預金
冒頭でお話したように、通貨を分散させつつ、それぞれの通貨で適切な運用をしていくことがポートフォリオの観点からすると大事だと考えています。
高金利通貨=インフレ通貨であるため、大半を持つというのは合理的ではないかもしれませんが、マレーシアに住むことが前提であれば常に一定量リンギットを所有することになりますよね?
マレーシアリンギットに関して言えば定期預金は見逃せない選択肢の一つのはずですが、意外と面倒くさがってか、よくわからないからか、何もしない人が多いのも事実です。
どうせ使わない貯蓄状態にある資金であれば、1年間に3%前後つく定期預金を使わないのは大きな機会損失です。
是非面倒くさがらずに一度比較検討してみてください♪